トヨタ生産方式 / 大野耐一(2)

大野耐一著「トヨタ生産方式」を読んでいます。

 

 

この本は、節々に面白い所があります。

 

小言が入り、ある種の面白さがあります。

なんか司馬遼太郎のように、本音がさらけ出される所が、ちょっと変わった所です。

 

特に面白かったのは、「技術」と「技述」のコメント。

技術屋に誇りを持っているので、少々話が下手でも、恥ずかしいとは思わない」というコメントです。

 

素晴らしい!!

技術は行動が要求される。

もう、まさに、その通りです。

 

ホントに「技述」の人がいて、困ることがあります。

 

技述」に翻弄される人は、一体何なんでしょう?

何も行動せず、話ばかりする。それを「凄い」と思ってしまう。

本に書いてあることを述べるだけで、何か特別な成果を出さない人の、何が凄いんでしょうか?

 

逆に現実には「技述」を見抜く人がいるのも面白いです。

やはり「技術」を経験した人は、「技述」がまやかしであると見抜くことができるのではないかと思います。

 

トヨタ生産方式」は、まえがきにも書いてありますが、実施例が書いてある訳でなく、あくまで「考え方」の本。

大野さんの思いが良く分かる一冊だと思います。