祈りの幕が下りる時 / 東野圭吾
久し振りに東野圭吾さんの小説を読みました!
加賀恭一郎シリーズの10段目です。
加賀恭一郎シリーズで初めて読んだのは「新参者」です。
短編小説のように1章ずつが異なるドラマになっていますが、実は全てが最後に1つの事件に繋がるストーリーになっています。
「新参者」を読んだ時は、衝撃的で、その後、「麒麟の翼」を読んで以降、東野圭吾を読まない時期が続いていました。
今回、ふと、東野圭吾さんの小説を読み直してみようと思い、約10年振りに東野圭吾さんの小説を読みました。
「祈りの幕が下りる時」の内容は、被害者の部屋で発見されたメモが、加賀の母親の遺品のメモと同じ内容で、加賀は、事件の真相を見つけることによって、加賀の母親がどのように過ごしていたのかを探るストーリーです。
ミステリー小説としてのトリックは、ある程度想像できる話になっていますが、犯人の心理を中心に描いた作品になっていて、個人的にはかなり面白い小説でした。
歳を重ねるにつれて、人間の考えの深さが分かって来るようになりました。
犯人がどのような流れで殺人を犯してしまったのか、意外とその目線が人間の面白味というか、難しさです。
そんな心境を書いた作品だったので、非常に面白かったです。
加賀恭一郎11番目の事件「希望の糸」も気になるので、続編も読んでみようと思います。
「任せ方」の教科書 ~「プレーイング・マネージャー」になってはいけない / 出口治明
部下を持った訳ではないのですが、仕事の引継ぎが発生したので、出口治明著「任せ方の教科書 ~「プレーイング・マネージャー」になってはいけない」を読みました。
良く「リーダーの教科書」的な本があります。
何冊か読みましたが、ピンと来ない本だらけでした。
ただ、「任せ方の教科書」は、具体的すぎて、今まで読んだ「リーダー論」の中で、「これだ!」と思える本でした。
理由は、多くのリーダーの教科書は、リーダーが主人公でした。
プレイヤー以上に活躍しているように書かれてました。
「俺が、部下にこういう話をすると、部下が成長するのだ!」
ただ、実際、自分が、その話をされても、成長するとは思わない内容でした。
一方、「任せ方の教科書」は、実際の業務は、担当者を輝かせる内容でした。
任せる側は、組織の一人ひとりを輝かせるために、やるべきこと、やってはいけないことが沢山あります。
その中身が盛り込まれた本です。
正直、何度も読む必要ある本だと感じました。
何度も読んで、自分が行動として「正しい任せ方」ができるように、頭の中に叩き込みたいと思います。
プロジェクトを進める時の2通りの進め方があることを知りました。
私は自然科学を業務としていますが、上司が約40年SEとして仕事をしている人に変わり、ガラリ仕事の進め方が変わりました。
仕事の進め方がプロジェクトマネジメント型に変わりました。
プロジェクトマネジメントを勉強して、理解はするものの、なかなか仕事としては上手く落とし込むことができず、苦労してました。
もう2年が経とうとしてますが、なぜ自然科学にSEのプロジェクトマネジメントが上手く落とし込めないのかが、少し分かって来ました。
SEは、プログラミングを構築していくと、確実にゴールに近づいて行きます。
建設工事も同様に、建設工事が進んで行くと、確実に建物が出来上がって行きます。
勿論、途中修正はあります。
一方、自然科学は着実に構築するプロセスが叶わないことがあります。
理由は、やってみないと分からないことがあまりにも多いからです。
「実験」が、自然科学において重視されるのは、業務の主体がトライ&エラーだからです。
そのため、プロジェクト全体のステップを1週間単位でガチガチに決めてから、業務を進めると、総崩れが起きているように見えます。
トライ&エラーで突破口が見えるまで時間が掛かる時は、SEからすれば、仕事が何も進んでないように見えるかも知れません。
プロジェクトマネジメントの考え方は素晴らしいのですが、すべての仕事が当てはまる訳ではないことに、辿り着きました。
仕事のやり方は、それぞれ。
全て1つのやり方しか当てはめられないと、崩れることが良く分かりました。
職場における会議の「準備」と「自己確認」
重要な会議には、充分な「準備」と「事後確認」が必要だと思います。
それを怠ると、「目的を果たせない」、「次につながらない」と思うので、徹底的に実施して行かなければなりません。
まず、「準備」は大切です。
できる限り、会議直前5~10分前に、頭を切り替えておかなくてはなりません。
会議が連続してある場合は、手帳に会議の「目的」と「自分の言いたいこと」をまとめておき、すぐに切り替える準備をしておく必要があります。
準備を怠ると、後からアイデアが出て来てしまい、結果、
「あの会議の結論はこうだったけど、もっとこうしたら良かったんではないか?」
と、評論家のコメントのような事後の意見となってしまいます。
「やりたいことは、これです!」と会議の場で言った者勝ちなので、絶対に準備は必要です。
また、「事後確認」も大切です。
会議中にメモを取りますが、「課題が何だったか?」明確にしておく必要があります。
課題を実施し、次につなげなければなりません。
必ず、課題を明確にして、実行し、次の会議で、報告する事項を作っておく必要があります。
仕事を進めるためには、課題を明確にして、実行することなので、会議では、「準備」と「事後確認」を徹底する必要があります。
房州鋸山トレイルランニング
「房州鋸山トレイルランニング」に出場して来ましたー!
コースは、ダブル(2周)で距離22km獲得標高約1100mです。
特徴は、前半(約2km)は鋸山の急登、中盤で尾根伝いのトレイル(約2km)後半は緩やかな降りのロード区間(約6km)と最後に急斜面を降ります。
急登は300m程度を一気に駆け上がります。
途中の階段が急斜面で、心肺が一気に上がりますが、その後は、降り調子の尾根を走ります。
尾根は意外と木の根っこや岩があり、滑りやすいので、あまりピッチを上げて走ることは難しいですが、後半、ロードに入ると、道幅も広く、駆け下って行きます。
最後の最後に急斜面を降ります。
このコースを2周です。
1周目は順調に駆け上がりましたが、ロードを終え、急斜面に入る直前にロスト。
1箇所コースを間違え、正規コースへ復帰するのに、時間が掛かってしまいました。
初めてのロストですが、正直、精神的に来ます。
一気に、気持ちが切れてしまいました。
反省点としては、1周で消費したとは言え、気持ちものらず、走れるところも走らずに歩いてしまいました。
トレイルランナーがロストした時、気持ちを挽回するには、どうしたら良いか、知りたい気持ちです。
でも、色々と収穫あるレースでした。
結果は散々でしたが、気持ちとしては、またトレランに挑戦してみたいと思います。
Face to Faceの良さもある
最近、通勤時間に電車に乗ると、「満員電車に戻ったなー。」と感じます。
社会が元の感覚に戻りつつあります。
一時期、テレビ会議のやり取りがメインの時代になりましたが、コミュニケーションがFace to Faceに戻ったことで、この所、テレワーク時に溜まっていたコミュニケーション不足のツケが返って来たように感じます。
会議では、複数名で1つの議題を話します。
Face to Faceの会議では、会議の後に個人を呼び止めて打ち合わせできますが、テレビ会議ですと、なかなか個人を捕まえることができず、コミュニケーションにツケが出来て行ってしまいます。
今回、Face to Faceに変わったことがあり、そのツケがドッと押し寄せて来て、「捕まえる」と「捕まる」が数多く発生しています。
小さなことから大きなことまで起こっていて、あと1年テレビ会議の時代が続いていたら、問題が膨らんでいたと思う程です。
テレワークが始まり、通勤時間の「疲れ」「ムダ」が良く分かりましたが、今後は、Face to Faceと上手く組合さなければ、色々な「トラブル」や「チャンスを逃す」ことになって行くと感じました。
極力、現場に足を運ぶことの大切さを改めて感じる良い機会となりました。
これから上手くやって行きたいと思います。
ラ・ラ・ランド
人生の中で映画を観ることが殆どなかった私ですが、映画を趣味にしている人を見ると、感性の高い趣味を持っていて、いつも羨ましく感じています。
自分でも映画を観て、芸術の世界を感じてみたいものの、なかなか行動にも移せていない状況でしたが、アマゾンの契約の手違いで、アマゾンプライムビデオを視聴できる契約にしてしまったのを機に、映画を観ることにしました。
今回は、前々から興味のあった「ラ・ラ・ランド」を観ました。
「ラ・ラ・ランド」は、ミュージカル映画で、オープニングから素晴らしい音楽とダンス、そして躍動感あるカメラワークでミュージカルの世界に引き込んで来ます。
個人的に面白かったのは、舞台ではできない、映画の良さを最大限に出しているところです。
カメラの枠の中で繰り広げられる振付は、監督がかなりこだわり抜いて作ったと思います。
特に好きなシーンは、ミアがルームメイトからクリスマスパーティへ誘われるシーンです。
単なるパーティへ出かける前の1シーンですが、このテンポの良さは面白くないですか?
ミュージカル映画だからできる面白さを感じました。
とにかく見せ方が面白かったです。
最後にミアが振り返るシーンは、「ラ・ラ・ランド」のすべてと言えるシーンですが、役者の表情と照明、音楽だけで、セリフがありません。
ミアが店を出る前に立ち止まった瞬間は、紫の照明が当たり、表情が読み取れませんが、振り返った時の青い照明で顔全体を映し、僅かに表情を変え、それにセブが応えます。
このシーンは、相当凝ったと思います。
人によって解釈は異なるシーンですが、すべてがココに凝縮されてます。
照明の色は、舞台の見せ方では超重要です。
映画でありながら、舞台の要素を盛り込んで来るところ、ホント面白いと思います。
「ラ・ラ・ランド」、観て良かったです。
何度か繰り返し観ました。ホント見応えありました。