ラ・ラ・ランド
人生の中で映画を観ることが殆どなかった私ですが、映画を趣味にしている人を見ると、感性の高い趣味を持っていて、いつも羨ましく感じています。
自分でも映画を観て、芸術の世界を感じてみたいものの、なかなか行動にも移せていない状況でしたが、アマゾンの契約の手違いで、アマゾンプライムビデオを視聴できる契約にしてしまったのを機に、映画を観ることにしました。
今回は、前々から興味のあった「ラ・ラ・ランド」を観ました。
「ラ・ラ・ランド」は、ミュージカル映画で、オープニングから素晴らしい音楽とダンス、そして躍動感あるカメラワークでミュージカルの世界に引き込んで来ます。
個人的に面白かったのは、舞台ではできない、映画の良さを最大限に出しているところです。
カメラの枠の中で繰り広げられる振付は、監督がかなりこだわり抜いて作ったと思います。
特に好きなシーンは、ミアがルームメイトからクリスマスパーティへ誘われるシーンです。
単なるパーティへ出かける前の1シーンですが、このテンポの良さは面白くないですか?
ミュージカル映画だからできる面白さを感じました。
とにかく見せ方が面白かったです。
最後にミアが振り返るシーンは、「ラ・ラ・ランド」のすべてと言えるシーンですが、役者の表情と照明、音楽だけで、セリフがありません。
ミアが店を出る前に立ち止まった瞬間は、紫の照明が当たり、表情が読み取れませんが、振り返った時の青い照明で顔全体を映し、僅かに表情を変え、それにセブが応えます。
このシーンは、相当凝ったと思います。
人によって解釈は異なるシーンですが、すべてがココに凝縮されてます。
照明の色は、舞台の見せ方では超重要です。
映画でありながら、舞台の要素を盛り込んで来るところ、ホント面白いと思います。
「ラ・ラ・ランド」、観て良かったです。
何度か繰り返し観ました。ホント見応えありました。