祈りの幕が下りる時 / 東野圭吾
久し振りに東野圭吾さんの小説を読みました!
加賀恭一郎シリーズの10段目です。
加賀恭一郎シリーズで初めて読んだのは「新参者」です。
短編小説のように1章ずつが異なるドラマになっていますが、実は全てが最後に1つの事件に繋がるストーリーになっています。
「新参者」を読んだ時は、衝撃的で、その後、「麒麟の翼」を読んで以降、東野圭吾を読まない時期が続いていました。
今回、ふと、東野圭吾さんの小説を読み直してみようと思い、約10年振りに東野圭吾さんの小説を読みました。
「祈りの幕が下りる時」の内容は、被害者の部屋で発見されたメモが、加賀の母親の遺品のメモと同じ内容で、加賀は、事件の真相を見つけることによって、加賀の母親がどのように過ごしていたのかを探るストーリーです。
ミステリー小説としてのトリックは、ある程度想像できる話になっていますが、犯人の心理を中心に描いた作品になっていて、個人的にはかなり面白い小説でした。
歳を重ねるにつれて、人間の考えの深さが分かって来るようになりました。
犯人がどのような流れで殺人を犯してしまったのか、意外とその目線が人間の面白味というか、難しさです。
そんな心境を書いた作品だったので、非常に面白かったです。
加賀恭一郎11番目の事件「希望の糸」も気になるので、続編も読んでみようと思います。