トヨタ生産方式 / 大野耐一 (1)

種類の異なる5冊の本を読んでいます。

5冊を並行して勉強することで、半分想像の範疇ですが、意外と多角的な目線で本を読むことができます。

 

 

さて、先日、Youtubeものづくり太郎チャンネル」で紹介された「トヨタ生産方式」を読み始めました。

Youtubeでは「王道中の王道」と紹介されてましたが、確かに生産管理の「」が詰まったような本だと思います。

 

」と書いたのは、著書「トヨタ生産方式」が「改善事例」を書きたくっている本ではないことを意味します。

改善するための「考え方」「忍耐」などが書かれています。

 

この本を読むと、「改善」に取り組む多くの人が、励まされる感覚になる気がします。

 

改善は永遠にして無限である」と書かれていますが、実際は、「改善」には「抵抗」が伴います。

改善」に取り組むほど、現状維持したい反対勢力と戦うことになります。

これには、自分自身、社会人生活で真っ向から戦って来ましたが、現状維持が根強い組織ほど、難しいものだと感じます。

実際、トヨタ生産方式カンバン方式」の完結には、10年以上の歳月をかけたことが書かれており、大野耐一さんの力で以ても、簡単でなかったことは容易に想像できます。

 

結局、大野耐一さんが取り組んで来たことは「企業体に自律神経を」と書かれているように、「自律神経(社員が自ら考えるという意識変え)」が大きいと感じます。

つまり、「MBA 組織と人材マネジメント」にも書かれているような「組織文化」を作り上げたのが、今のトヨタの形なのだと感じました。

 

この著書「トヨタ生産方式」は、「ジャストインタイム」や「カンバン」は事例の一つであり、「改善に取り組むために、どう魂を込めるか?」を読まないといけないのではないかと感じる1冊だと思います。